79歳の母親が運転免許を自主返納した
おふくろホイール擦り杉ワロタwwwww
いいえ、本当は笑ってないです。少しも。
手間掛けてカスタムペイントしたホイールが傷だらけになって 泣きたいんだ。
80近い高齢者の車にこんな偏平タイヤを履かせる方が悪いと言われれば 全くその通りですが。
私の父は運転免許を持っていなかったので母親は我が家で一番のベテランドライバー。
私が子供の頃には海へ山へと車で旅行に連れて行ってもらったし、首都高だって物怖じせずスイスイ走ってた。どちらかと言えば 飛ばし屋だったが、車をぶつけた記憶は無く 何しろ安心して乗っていられた。
私が18歳で運転免許を取った頃にも母の運転はスマートでカッコ良いと思っていた。
それがここ3年位でホイールを擦ってきたのは何度目だろう。当てた自覚が無い事もある。それは今までになかった事だ。
私もつい感情的になってしまう。「縁石にぴったり寄せるなって言ってるだろ!」
母親も負けてない。「お金出すから新しいのと交換すればいいじゃないの!」
「!! そこはまず、ごめんじゃねーの?」
話を聞けば繁華街の狭い交差点で左折の際、左前輪を歩道の縁石に当てたらしい。
えっ???
左折で前輪当てるってどんだけ早くハンドル切ったのよ。よく どてっ腹ぶつけなかったね…
信号待ちの自転車とかいなくて良かった・・・いたのかな?
ゾっとしました。
分かってはいたけど 2~3年という短い期間で運転技術が急降下してる。
これまでも家庭内で免許返納の話は良くしてきました、やんわりと。
取り上げるのでなく本人の意思で決めてもらう事が大前提であります。
今年の上半期、高齢者の運転ミスが原因と思われる痛ましい交通事故が相次ぎました。
普及したドラレコや監視カメラが事故の瞬間を記録し、衝撃的なニュース映像になる。特に4月に母娘が犠牲になった池袋の事故では自身の嫁と孫に重ねて見たのでしょう、返納する決め手となりました。
寄る年波に勝てず普通にこなせていた事が段々ときつくなる、出来なくなる、その事で本人が受けるショックは想像以上に大きいというのが 私にも分かってきました。
何歳になってもプライドがある。人は死ぬか完全にボケるまで、その呪縛から逃れられないようです。
免許返納も定年退職や還暦と同様に「お疲れ様!ありがとう!おめでとう!」とお祝いをすれば良いと思う。皆 親の車で沢山思い出を作ってきたでしょう。自ら運転席を降りるという英断をもっと褒め称えるべきです。気持ち良くさせちゃえばいいんだ。
「返納祝い」を自動車メーカーや警察が積極的にキャンペーンしたら、もっと自主返納者は増えないだろうか。
▲ホイールはリペアに出しました。
溶接肉盛り無しで、旋盤で傷を削り落とし全面クリアコートで仕上げてもらいました。
(工賃 17,800円)リペアベース ポキオ http://repairbase-pokio.com/